2016年12月4日日曜日

機能不全家族とアダルトチルドレンを克服する


機能不全家族とアダルトチルドレンを克服する

アダルトチルドレンの人の場合、家庭環境も機能不全家族の状態にある場合が少なくありません。機能不全家族とは、父親と母親からなる親という母体が子供の健全な成長という点においてうまく機能しておらず、不安定な状態にある家族のことです。アダルトチルドレンの人の家族の場合、このような状況に陥っている場合が少なくありません。毒親による子供への肉体的虐待、精神的虐待・・・・・・などよく散見されるものであります。



機能不全家族の主なタイプ

機能不全家族でみられる、虐待には肉体的虐待から性虐待、そして言葉や態度による言葉の暴力(善意の虐待の場合が少なくない)がメインになります。前者は直接的な虐待でその悪影響は早急に子供に現れますが、後者の場合は、その悪影響が現れるまでにタイムラグがあり、成人した後に問題が明るみに出てくるというような場合が少なくないとされています。アダルトチルドレンにおける機能不全家族、うんぬんといってみても、まずあまり意味はなく、その理由は、このような家庭の場合、家族を変えようと思っても、それは極めて困難だからです。
他人から自身の教育上の誤謬(ごびゅう)を指摘され、態度を改めるような物分かりの良い親であれば、まず大前提として、過程が機能不全の状態に陥っている可能性は低いであろうと容易に推測可能だからです。したがって、機能不全家族の宿痾(しゅくあ)から脱却するためには、アダルトチルドレンであればアダルトチルドレンの本人が、自分自身で変わっていこうと覚悟する以外に方法はありません。要するに、自分で自分自身の脳の機能を意識的に改善させていくという努力と姿勢がとても大切になってきます。父親、母親を変えようと思っても変わりません。何故かというと、遺伝情報に親もまた忠実ないわば遺伝子の傀儡(かいらい)に過ぎないからです。
そのような親は今までやってきた子供への間違った教育を主観的にしか見ることはできず、それを肯定することが常だからです。(これは毒親に限った話ではなく、今を生きるすべての人間の遺伝子に良くも悪くもそのような記述がなされています。しかしながら、子供にとって悪い親の場合、この傾向はそうではない親に比べて濃厚に出てくる傾向が強くなります。)

そもそも機能不全家族が生じる原因について

逆に言えば、自分の教育に誤りがあった、そして申し訳ないと客観的に自己分析できるほどの物分かりが良い親であれば、家庭が機能不全家族の状態に陥っていることも未然に防げているでしょう。その自己省察の能力の低さゆえの毒親・・・・・・という話になります。 だからこその機能不全家族なわけです。
親自身が自分の問題、家庭環境の問題を立体的に把握できていれば、家庭が機能不全状態に陥ることはその多くでないのです。 (もちろん、親自身が社会的に追い込まれて脳機能に問題が起こり、機能不全家庭が生じるということもあります。)

機能不全家族を脱却しアダルトチルドレンを克服するには–––!

機能不全家族から脱却し、アダルトチルドレンを克服するには、当事者本人が自分で自分の脳機能を修正する治療法を取り入れる以外に方法は存在しません。その基礎(エッセンス)については当ブログに簡潔に書かれているので参照してください。 アダルトチルドレンを克服していくにつれて、親への怒りもこだわりも消失していきます。多くの人の場合、親を許せるようになるはずですし、彼らもまたそのまた親が形成した機能不全家族の犠牲者であることが分かってくると思います。しかしながら、子供を強姦したり性虐待を行ってきたような親は論外です。即刻そのような親からは関係を切ることが大切です。情状酌量を挟む余地すらありません。論外です。

(まとめ)

アダルトチルドレンの人の家庭は機能不全家族の状態の場合が多い。親を変えようと思っても不可能なのでアダルトチルドレンの当事者である自分自身が変わる以外、克服の方法は存在しない。アダルトチルドレン(AC)を克服していくと、親への怒りやこだわりが消失していき、不健全な共依存関係から脱却することができるようになり、毒親を許すことも可能になっていく。
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