2016年12月7日水曜日

アダルトチルドレンを運動で克服する

アダルトチルドレンを運動で克服する


[↑荷揚げ士として重労働に従事していたころの私]

■アダルトチルドレンを克服するのに運動は有効




アダルトチルドレンを克服するのに運動は有効です。運動は大まかに分類すると①低強度有酸素運動、②高強度有酸素運動(゠無酸素運動もしくは無酸素運動に近い有酸素運動)③筋トレの3つに分類することができますが、アダルトチルドレンを克服するのに特に有効なのは②と③です。最近よく軽い運動はうつ病の治療に効果的という見解が科学的根拠に基づいて主に米国や西洋で研究されており、精神疾患への治療に対し運動は極めて良好であるという報告が次々となされています。場合によってはアダルトチルドレンを克服するのに薬を飲むのよりもただ単純に運動をした方が、遥かに効果的である場合も少なくありません。

■運動は薬物療法以上に効果がある場合がある



米国の研究ですが、運動だけやらせて抗うつ薬は飲ませないグループと運動はやらせず抗うつ薬だけを服用させたグループで比較実験を行ったところ、前者の運動だけを行ったグループの方が高い成果をあげました。


■軽度のアダルトチルドレンは運動だけで克服できる


このように下手な薬物療法を行うよりも、運動を行った方がアダルトチルドレンを克服するのに効果的な場合も存在します。
もっと言えば、軽度のアダルトチルドレンにおいては運動だけで治ると思います。

ここで、冒頭において述べたアダルトチルドレンを克服するのに効果の高い運動とは何か再度繰り返しますが、②高強度有酸素運動(例えれば全力疾走を交えたジョギング)③筋トレのみがアダルトチルドレンを克服するのに有効です。

■高強度の運動を必ず交えることの大切さ


何故かというと、
その鍵は成長ホルモンが強度の高い運動を実行した折に、脳内で分泌されやすいからです。逆に成長ホルモンは低強度の運動ではほとんど分泌されません。成長ホルモンが分泌されると、脳内のBDNF(脳神経栄養因子)という抗うつ物質(誘導タンパク)が増加し、心的外傷によって壊された脳機能を修復させます。

要するに、強度の高めの運動を行うことが成長ホルモンの正常な分泌を促し、そしてそれにより脳内のBDNFが増加、結果、脳神経が修復されていくというメカニズムの話になります。また、運動にはHPA軸というストレスコントロールに関与する抗ストレス防御系(視床下部–下垂体–副腎)の機能を運動は正常な状態へと復元させる効果もあるのです。さらにはANP(心房性ナトリウムペプチド)を心筋が合成し、それが血液脳関門(BBB)を通過することで、脳内の過剰な興奮を抑制し、したがって不用意な不安や恐怖を抑えるということもわかっています。

■アダルトチルドレンを克服するのには運動の習慣を–



2006年にベルリンの神経精神医学者で行われたある実験では、心身共に健康な被験者に事前に了承の元、CCK–4という精神を不安定にさせる原因物質を注射しました。すると、全員が重篤なパニック発作に陥りましたが、彼らをランニングマシーンの上で、走らせると強度の不安は消失していったのです。この実験によって、運動には精神安定剤的な効果が存在するということが黎明的に証明されました。(この頃から本格的なエクササイズの脳への効果が調べられてきた)

■まとめ


このように運動は不安定になった脳機能への即効的な効果を生みます。しかも、強度のある程度キツイ運動ほど効きます。
よって、アダルトチルドレンを克服したいと本当に考えている人は、上に挙げたような②③のようなある程度キツイ運動を週に3回は行うようにしましょう。(慣れないからでいきなり全力疾走は危険なので徐々に徐々に、無理のない範囲から強度を上げて行っていってください。)

高強度の運動は短い時間でかまいません。5~10秒間全力で走って、残りの10~30分はやや早めに歩く・・・・・・程度でもいいのです。とにかく、身体に高い負荷を一時的にかけることがコツです。なお、運動だけでアダルトチルドレンを完全に克服できるとはいいません。また、筋肉痛がずっと続くような過度な運動は、きちんと休みを取り筋肉痛がなくなってから実行していくと良いのです。慣れないうちは高強度有酸素運動はせいぜい週に2、3回程度であとは歩いたり、軽いジョギングでもすればよいでしょう。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21417955
アダルトチルドレンを克服(超まとめ) ←全記事一覧(トップ)へ戻る

0 件のコメント:

コメントを投稿